2014年07月02日

世阿弥

◎{世阿弥(1363〜1443):猿楽師

2014年07月02日

世阿弥.jpg

父の観阿弥(觀阿彌陀佛)と共に猿楽申楽;現在のを大成し、多くの書を残す。観阿弥;世阿弥の能は{観世流}として現代に受け継がれている。

幼名は鬼夜叉、そして二条良基から藤若の名を賜る。通称は三郎。実名は元清。父の死後、{観世太夫を継ぐ。40代以降に時宗の法名号。

世阿弥が生まれた時父である観阿弥は31歳で、大和猿楽の有力な役者であった。観阿弥が率いる一座は興福寺の庇護を受けていたが、京都へ進出し、醍醐寺の7日間興行等で名を轟(とどろ)かせた。世阿弥は幼少の頃から父の一座に出演し、大和国十市郡の補巌寺で竹窓智厳に師事し参学した
 1374年または1375年11〜12歳頃、観阿弥が今熊野で催した猿楽(申楽)能に世阿弥が出演した時、室町将軍足利義満の目にとまった。以後、義満は観阿弥・世阿弥親子を庇護するようになった。1378年15歳の祇園会では将軍義満の桟敷に世阿弥が近侍し公家の批判を浴びている。1384年21歳父観阿弥が没して世阿弥は観世太夫を継ぐ
 当時の貴族・武家社会には、幽玄を尊ぶ気風があった。世阿弥は観客である彼らの好みに合わせ、言葉、所作、歌舞、物語に幽玄美を漂わせる能の形式{夢幻能を大成させていったと考えられる。一般に猿楽者の教養は低いものだったが、世阿弥は将軍や貴族の保護を受け、教養を身に付けていた。特に摂政二条良基には連歌を習い、これは後々世阿弥の書く能や能芸論に影響を及ぼしている。
 義満の死後、将軍が足利義持の代になっても世阿弥は更に猿楽を深化させていった『風姿花伝』(1400年37歳頃成立か)『至花道』が著されたのもこの頃である。義持は猿楽よりも田楽好みであったため、義満の頃ほどは恩恵を受けられなくなる。
 義持が没し足利義教の代になると弾圧が加えられるようになる。1422年59歳、{観世太夫の座を長男の観世元雅に譲り、自身は出家した。しかし将軍足利義教は元雅の従兄弟にあたる観世三郎元重音阿弥を重用する。一方、仙洞御所への出入り禁止(1429年66歳)、醍醐清滝宮の楽頭職罷免(1430年67歳)等、世阿弥・元雅親子は地位と興行地盤を着実に奪われていった
 1432年69歳長男の観世元雅は伊勢安濃津にて客死した。失意の中、世阿弥も1434年71歳佐渡国に流刑される。1436年(永享8年)73歳には『金島書』を著す。後に帰洛したとも伝えられるが、幼少時に参学した補巌寺に帰依し世阿弥夫妻は至翁禅門寿椿禅尼と呼ばれ田地各一段を寄進したことが能帳に残っている。大徳寺に分骨されたのではないかと云われている。「観世小次郎画像賛」によれば嘉吉3年(1443年)80歳に没したことになっている。

世阿弥の作品とされるものには、『高砂』『井筒』『実盛』等50曲近くがあり、現在も能舞台で上演されている。また、『風姿花伝』等の芸論も史料価値だけではなく、文学的価値も高いとされている。



 
以下に、{世阿弥の言葉をご紹介します。


 

吾が身を知る心}こそ{達人の心}と云えよう。



{女役}は{扮装が命である}。



{老人の舞姿}は{無上の大事}である。



{客席の【気負いや後れ】を読む}ということは、{その道に長(た)けた人}でなければそうそう知り得るものではない。



そもそも一切のもの}は、{【陰・陽】和するところの境に成就する}ことを知るべきである。



{作能}は{この芸能の命}である、いかなる{上手}であっても{自作能}を持たない{シテ}は{一騎当千}の兵(つわもの)であても{兵具を持たない軍人}と同じだ。



たとえ{上手}であっても{思い上がり}は{能を下げる}、いわんや{未熟者の思い上がり}はなおさらのことである。



上手}は{下手の手本}、{下手}は{上手の手本}と弁え工夫すべし。



{しおれた}という段階は、{【花】よりも更に上にある}と云うべきだろう、{【花】のしおれた風情}こそ面白いのである、{【花】も付ける【草木】が萎れたところで何が面白いものか}。



花を知る}とは、{この道の奥義を究める}ということである。



{花}を知りたくば先ず{種}を知ること、{花}は{心}、{種}は{技芸}である。



{芸と基準}は{各人各様}であっても、{【面白い】と感じるところ}は{万人共通のもの}である、この{面白いと感じること}こそ{花}なのだ



{【能】を究め【工夫】も尽す【シテ】}を、{花を究めた者}と云うべきだろう。



そもそも{芸能}とは{諸人の心を和ませ、感動を与える幸福の根本、つまりは寿命を延ばす法となる、究め尽せば【世のすべての道】はこの<【幸福と長寿】という【目的】>にたどり着く}。



人の心に思いもよらない感動を呼び起こす手立て}こそが{}なのである。



<慢心による凝り固まった心>を持ってはなりません。



<初心>を忘れてはいけません。



<能を知る者>は<心で見ます>。



<優れた文章を書く方法>は、<文言を縮め簡潔にし、文意が明確になるようにする>のが根本です。



〔<離見の見>で見る〕とは、<観客と同じ心で見る>ということです。



<不必要なことはしないと知る>ことが、<能の奥義>なのです。




★参考サイト⇒参考ブログ1〜2では本からの言葉の一部をご紹介しています




参考サイト3:こちらです。



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2014年04月15日

セルロースナノファイバー


◎{セルロースナノファイバー鋼鉄のように強い植物由来の材料を研究する
京都大学生存圏研究所生物機能材料分野教授 矢野浩之

2014年04月15日

矢野浩之.png

鋼鉄の約5倍の強度で熱にも強い、なのにプラスチックのように軽く透明にもなる、そんな万能にして魔法のような素材(夢の万能素材)が生まれた。家電製品から車のボディまであらゆる工業製品の部材になる可能性を秘めているが、驚くのはその原料、なんと{植物}から出来ているのだ。

ギター.png

信州・長野で緑の木々に囲まれて育った矢野はバイオリンなど楽器に使われる木とその音質について研究をしていたが、ある台風の日に激しい風雨にも負けず立ち続ける木々の姿にハッとした、『木は楽器になりたいんじゃない』、自然の木が持つ本来の力を活かす研究に踏み出した

セルロースナノファイバーとは、{全ての植物細胞の基本骨格を成しているもの}で、{ナノの繊維}が{セルロースナノファイバー}です。{生物が作り出す資源バイオマスと言いますが、地球上には{バイオマス{約1 兆8,000 億トンある}と言われています。{埋蔵が確認されている石油}が{約1,500 億トン}と言われていますから、{石油の10 倍以上の資源量となります。生物は動物・昆虫等様々ですが、量として圧倒的に多いのは植物です、地球上のバイオマスの99.99%は植物で、その内の92 〜 95%は樹木です、そして樹木の半分がセルロースナノファイバーですので、この地球上にはセルロースナノファイバーが1 兆トン近くあると言われています。(矢野浩之)

セルロースナノファイバー.jpg

樹齢何百年といったような樹木は高さが数十メートルにもなりますので凄く重いわけです、それが重力に逆らって倒れなくて、風が吹いても折れないのは、細胞が{セルロースナノファイバー}で出来ているからです。{セルロースナノファイバー}は、{鋼鉄の5分の1 の軽さ}です、{弾性率}は大体{鋼鉄の3 分の2程度}なので鋼鉄の様に変形しにくいのです、更に{強度}で云うと{鋼鉄の8 倍くらい}あります、軽くて強くてしかも{熱による伸び縮み}も{ガラスの50 分の1 }と小さいのです、{セルロースナノファイバー}はこれだけ{高性能でしかも環境負荷が少なく資源的にも豊富で質・量共に優れています}、この{セルロースナノファイバーを用いて新しい材料を作りましょう}というのが{私達が取り組んでいる仕事}です。{セルロースナノファイバーを用いた材料の肝}は、{優れた価格競争力(一番コスト・労力がかかるところを生き物がやってくれています)}をいかに最後の部品のところまで維持出来るかにかかっている}と思っています、私達はその観点で色々材料開発のプロジェクトを立ち上げて取り組んでいます。(矢野浩之)

紙の表面平滑化、紙力増強に{セルロースナノファイバー}を利用する研究や、人工血管・人工腱・人工軟骨等の医療用途でも研究が進められています。その他にもフィルター素材、二次電池のセパレーター等、世界中で数多くの研究が行われています。そしてセルロースナノファイバーの特性を生かした{透明材料:プラスチックの様にフレキシブルでありながら、ガラスの様に熱による伸び縮みが小さく、熱伝導率もガラス並みに高い、そしてその材料を基板に用いた有機EL 発光素子を三菱化学・パイオニア・日立製作所・ローム・NTT 等との共同研究によって開発し、2005 年2 月に新聞発表しました。また、2010 年1月から三菱化学と王子製紙が事業化に向けた研究開発を行っていますを私達が世界で初めて開発しました(矢野浩之)

もう一つ私達が取り組んでいる分野として{構造材料}があります、{構造材料}の中でも特に{自動車用途}に一番力を入れています。(矢野浩之)

★{用途開発}を進めてどんどん{用途特許}を取って行くのと並行して{用途開発}を支える{基盤技術の開発}も更に強化する、これを短期間で実行しないと海外に負けてしまいます。(矢野浩之)

日本は、国土の約7 割が森林で覆われている世界的に見ても珍しい森林国です。その日本の持っている森林資源を使って、高性能の材料を作って、それを海外に輸出するのが、これからの一つの産業の在り方だと思っています。(矢野浩之)


 
以下に、{矢野浩之氏の言葉をいくつかご紹介します。

 
自然の力を借りて、{日本を資源大国に}!


材料の内の99.9%は植物が既にやってくれている}、{残りの0.1%を人間の知恵を一所懸命出すことで材料としての形に変えて行く}、{セルロースナノファイバーとはそういう材料です


セルロースナノファイバー、{宇宙での太陽光発電にも活用出来る}。


 
★参考サイト⇒

参考サイト1:こちらです。

参考サイト2:こちらです。

参考サイト3:こちらです。

参考サイト4:こちらです。

参考サイト5:こちらです。


 

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